列車の乗務員になり、「車掌」「運転士」「ワンマン運転士」の業務体験ができるゲームアプリです。

舞台は都会の「口川駅」と、田舎街に作られた「芝丘空港駅」を結ぶモノレール会社。「車掌モード」では、ドアの開け閉めや安全確認をして、終点を目指します。お客さんと電車が接触しそうになったら迷わず緊急停止の手配を取ります。「運転士モード」では、モノレールの運転をして終点を目指します。ドアの開閉は車掌さんがやってくれます。「ワンマン運転士モード」では、運転に加えてドアの操作も担当します。ゲームをクリアするとポイントがもらえ、総得点に応じてステージが解放されます。

単なる運転ゲームではなく、「乗務員体験ゲーム」を作りたい！

　前作の「ワンマン列車物語」、さらに前作の「車掌だGO！シリーズ」を組み合わせた、列車乗務系シミュレーターの集大成的なものを作りたい！と思い、「ワンマン列車物語」をベースに開発を始めました。

   モノレールを選択した理由としては、前作での車両走行システムが地面下に一本のガイドを敷いていたため、モノレールという形にしてしまった方が挙動がリアルになるということと、東京モノレールや湘南モノレールが個人的に好きだからです（笑）。空をぐいぐい走るモノレールは一度乗ったら病みつきになりますよね。大学生の夏休みなので本来は予定がたくさんあるはずですが、コロナによってサークルの活動も一切なく、開発に没頭することが出来ました。また、鉄道業務の仕事の経験も活かし、より「現場感」を感じられるゲームを目指しました。

「スマホ向け」だからこその工夫

　PC用ゲームではなく、「スマホ向けゲーム」の宿命として、情景などを作り込みすぎると動作が重くなってしまうという欠点があります。前作の「ワンマン列車物語」では、動作が重く容量も大きくなってしまいました。そのため、今作ではゲームのシーンを一つのみにし、ステージ選択時にプログラムによって使用車両形式・使用車両色・使用線路・ライト・スタフ等を指定する方式に変え、軽い動作にも関わらずバラエティに富んだ運転体験ができるように工夫しました。また、様々な端末に対応するため、Quality Settingsによってゲーム内での描画処理の重さを4段階で指定できるようにしました。動作を軽くするため、影は全てカットし、その代わりに暗い場所ではマテリアルを暗くする処理をしています。

　運転でのプレイ内容はワンマン列車物語と同様ですが、車掌モードでは「車掌だGO！シリーズ」のクオリティーを越えるべく、非常停止弁なども実装しました。2021年4月25日のアップデートでは、夕方のステージと夜のステージを追加しました。

2021年10月にアップデート

　公開から約1年、「車掌だ！GO」シリーズの「車掌Sim化」によってクオリティアップをしてみたところ、多くの方からご好評をいただいたため、「乗務員シミュレーター」に関しても同様のアップデートを決断しました。

　アップデートでは、以下の点の変更を行いました。

・「車掌Sim」と同様に運転台モニタを設置し、各車両の状態を把握したり自動放送を流せるようになった他、行先表示を設定できるようにしてみました。

・アセットを利用して乗客をリアル化し、車掌モードではランダムで電車に近づいてくる危険な乗客を追加したり、運転士モードでは黄色い線を大幅に超えている乗客をランダムで出現させ、警笛を鳴らさないと人身事故となってしまうイベントを追加しました。

・プレイヤーの視点はジョイスティックで360°回転ができるように改善し、ホームに降り立つことも可能になりました。

・車両の色やメロディを選択制にしました。ミスなくゲームをクリアするとコインがもらえ、そのコインが10枚たまると変更が一回可能になります。

・運転の際、停止位置範囲内で停止位置との差(cm単位)が表示されるようになりました。

・勾配で重力の影響を受けるようになりました。

・動画を外部サイトに置くことによって、アプリの容量を半分以下にしました。

「路面電車編」を追加

　モノレール編の世界をそのまま利用し、路面電車を運転できるステージを2021年11月28日より既存アプリ内に新たに追加しました。アプリ起動時のスタート画面で「モノレール編」もしくは「路面電車編」のどちらで遊ぶかを選択することができます。路面電車編ではワンマン運転モードのみに対応しています。

　路面電車はモノレールの「臨海公園駅」から「ゆめみ台」駅の近くにある「団地前」までを結ぶ全7停留所の路線で、ほとんどがモノレールの路線に沿って敷設されています。

「乗務員シミュレーター」アプリでは、Ver.6.14以降ではobbファイルが不要ですので、それより前のバージョンからお使いの場合は以下の手順でobbファイルを消去すると、ストレージ容量を大幅削減できます。

ファイル操作アプリ（https://play.google.com/store/apps/details?id=com.metago.astro&hl=ja&gl=US）等を利用し、ファイル→「Android」フォルダ→「obb」フォルダ→「com.HAKOT.Monorail」フォルダを、丸ごと消去してください。

※「乗務員シミュレーター」以外のアプリについては消去しないでください。

※Ver.6.14未満のバージョンではファイルがないと動作しません。必ずVer.6.14以降にアップデートの上、消去してください。

モノレール編の登場車両は4種類、いずれも3両編成です。路面電車編では2種類の車両が登場します。それぞれの形式が違う音色のモーター音を奏でます。塗装は取得コインを使って「青・赤・黄・緑・ピンク・オレンジ」のいずれかに変更ができます。（モノレール・路面電車それぞれで全編成一斉変更になります）

車掌モードでは、まずホームに着いたらドアを開けて乗客を乗り降りさせ、信号が点灯したらドアを閉め、ブザーを鳴らして運転士に出発合図を送ります。

電車が動いている時に歩いてくる危険な乗客も登場します。そのような場合は非常停止弁ボタンを押して、電車を緊急停車させましょう。車掌モードでは中間地点(大学前駅)到着時および終点到着時にかならず、車両の色とメロディを変えるためのコインが1枚ずつもらえます。（10コインで1回変更できます）

運転台モニタを利用すれば、各車両の状態（気温や乗車率、開扉中のドア）がわかります。また、空調を起動させたり、自動放送を流したり、行先表示器を操作することも可能です。これらの操作はもらえる点数には影響しません。

「運転士モード」および「ワンマン運転士モード」では、モノレールの運転をします。コインの付与は中間地点（大学前駅）到着時および終点駅到着時に、始発駅から全て停止位置±30cm以内で停車できていれば1枚ずつ付与されます。

口川モノレールの末端駅、芝丘空港駅から、「ワンマン運転士モード」で風景のご紹介をします。芝丘空港駅は、空港ターミナルビル直結型の駅で、利便性も良さそうです！

視点を回転させ、車内を見ることもできます。また、椅子に座ってる状態では上や下を見ることもできます。

芝丘空港駅を発車しました。

しばらくは田舎を走ります。今回ご紹介している写真は、夕方の「ワンマン運転士モード」でのスクリーンショットになります。

トンネルを抜けると住宅が並んでいます。少し進むとゆめみ台駅が見えてきます。田舎な感じもしますが、近くには団地もあり、これから発展しそうな駅です。なにしろ空港まで一駅ですもんね！

ゆめみ台駅を出ると、奥の方にモノレールの本社と車庫が見えてきます。

大学前駅は一面二線の島式ホームです。基本的には行き違いが行われます。大学前止まりで車庫に入るダイヤや、車庫から出庫させる大学前始発のダイヤの運転も可能です。

今回は上り列車ですが、上下関係なく、また車掌モード・運転士モード・ワンマンモード関係なく、大学前駅まで走破すればポイントが加算されます。ここで中断することも可能です。

ポイントには点数ポイントとコインの二種類があります。点数ポイントは駅に停車すると1点（運転士モード・ワンマン運転士モードで停止位置±30cm以内停車で2ポイント）がもらえます。そのため、各駅停車の方が止まる駅が多いためたくさんポイントがもらえます。コインは、車掌モードでは大学前停車時と終点停車時に1枚ずつ、運転士モードでは大学前停車時と終点停車時に、それまでの停車駅全てで、停止位置±30cm以内停車をしていると1枚ずつもらえます。そのため、コインをたくさん集めたい場合は、停車駅が少なく、時間も短縮される快速を選ぶのがお勧めです。

停車駅ではドアを開け、乗客を乗せましょう。メロディを流せば乗客が走ります。

大学前を出ると一気に街が近代化します。タクシーの営業所や不動産屋さんを横目に最高速度で直線を突っ走ると、臨海公園駅が見えてきます。

臨海公園駅は遊園地の最寄駅となっています。ガラス張りでホームドアもあり、近代的な駅です。

片側には遊園地、片側には海という景色を進んでゆくと終点の口川駅が見えてきます。